地熱発電のメリットとデメリット
八丁原地熱発電所
出典:資源エネルギー庁
地熱発電は、エネルギー資源を多く持たない我が国にあって、世界有数の豊富な資源量を有する地熱資源(詳細は地熱発電のページ参照)を有効活用する手段として期待されています。
今後の開発が期待される地熱発電には、以下のような長所(メリット)と短所(デメリット)が存在します。
地熱発電のメリット
地熱発電のメリットには以下のようなものがあります。
- 国内に豊富な地熱資源が存在する
- 発電のための燃料コストがかからない
- 設備利用率が80%程度と非常に高い
- 出力が安定しているためベース電力としての利用が可能
- 資源の枯渇の心配がない
地熱発電のデメリット
地熱発電のデメリットには以下のようなものがあります。
- 資源の調査コストが高い
- 蒸気を取り出す井戸の建設コストが高い
- 蒸気のエネルギー密度が低いため、施設規模に対して発電量が小さい
- 硫化水素等の有毒ガスを無毒化するコストが発生する
開発の阻害要因
上記のデメリットの他に、地熱発電のページにも記載した以下のような、開発阻害要因があり地熱資源を有効活用するためには、これらの問題も解決していく必要があります。
- 地熱資源の80%以上が国立公園内に存在し開発が規制されていること
- 温泉事業者による反発があること
- 地熱発電所の建設により、観光資源が損なわれる恐れがあること
- 許認可に要する時間が長いこと