固定価格買取制度(FIT)
固定価格買取制度とは、太陽光発電、風力発電、水力発電、バイオマス発電、地熱発電によって発電された電力を、一定期間(10~20年)固定価格で買い取る制度です。
この制度は、2011年8月に成立した「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」という法律に基づき、2012年7月1日から実施されているものです。
固定価格買取制度では、基本的に再生可能エネルギーで発電した電力の全量が買い取り対象となりますが、システム容量が10kW未満の太陽光発電については、2009年11月から先行して実施されていた余剰電力買取制度と同様に、発電電力から自家消費分を差し引いた余剰電力のみが買い取り対象となっています。
固定価格買取制度の仕組み
固定価格買取制度は下の図のような仕組みになっており、再生可能エネルギーで発電された電力の費用は最終的には電気利用者が、賦課金(サーチャージ)という形で負担することとになります。
このサーチャージの単価は電力会社ごとに異なり、電力会社の管内での再生可能エネルギーによる発電量が多い地域ほど、サーチャージは高くなります。
経済産業省のホームページをもとに作成
電源・区分ごとの買取条件
電源ごとの買取期間と2013年度の買取価格は以下のように決定されています。
電源 | 区分 | 買取価格(税込) (1kWh当たり) | 買取期間 |
太陽光 | 10kW以上 | 37.80円 | 20年 |
10kW未満 | 38円 | 10年 | |
風力 | 20kW以上 | 23.10円 | 20年 |
20kW未満 | 57.75円 | 20年 | |
中小水力 | 1,000kW以上 30,000kW未満 |
25.20円 | 20年 |
200kW以上 1,000kW未満 |
30.45円 | 20年 | |
200kW未満 | 35.70円 | 20年 | |
バイオマス | メタン発酵ガス化 バイオマス |
40.95円 | 20年 |
未利用木材 | 33.60円 | 20年 | |
一般木材 (含パーム椰子殻) |
25.20円 | 20年 | |
廃棄物系(木質以外) バイオマス |
17.85円 | 20年 | |
リサイクル木材 | 13.65円 | 20年 | |
地熱 | 1.5万kW以上 | 27.30円 | 15年 |
1.5万kW未満 | 42.00円 | 15年 |