風力発電とは
風力発電は、風の持つ運動エネルギーを風車で回転運動に変換し、この回転運動を利用して発電機を回し電力を得る発電方法です。
風力発電は、約40%という再生可能エネルギーとしては比較的高い発電効率を有していることもあり、日本でも北海道・東北地方の沿岸部や沖縄の島々を中心に導入量が増加しています。
2000年度以降の日本での風力発電の導入量の推移は以下のグラフのようになっており、2012年度末(2013年3月末)時点での累積導入量は2,649,000kW(2,649MW)に達しています。
出典:一般社団法人日本風力発電協会のデータをもとに作成
世界で導入が進む風力発電
世界では日本国内以上のペースで風力発電の導入が進んでおり、GWEC(Global Wind Energy Council)の資料によれば、全世界での導入量の推移は以下のグラフのようになっており、2012年末時点で282,482MWに達しています。
出典:GWEC(Global Wind Energy Council)のデータをもとに作成
世界上位10か国の導入量
国別での導入量は下の表の通りで、中国、アメリカ、ドイツなどが導入量の上位を占め、上位10か国の合計で世界全体の導入量の約86%を占めています。
なお、日本の2012年度末時点での累積導入量である2,649MWが、世界全体の導入量に占める割合は約0.9%となっています。
国名 | 導入量[MW] | シェア[%] |
中国(※) | 75,564 | 26.8 |
アメリカ | 60,007 | 21.2 |
ドイツ | 31,332 | 11.1 |
スペイン | 22,796 | 8.1 |
インド | 18,421 | 6.5 |
イギリス | 8,445 | 3.0 |
イタリア | 8,144 | 2.9 |
フランス(※) | 7,196 | 2.5 |
カナダ | 6,200 | 2.2 |
ポルトガル | 4,525 | 1.6 |
※暫定数値
出典:GWEC(Global Wind Energy Council)のデータをもとに作成