太陽光発電のメリット

　太陽光発電では、太陽光のエネルギーを直接電力に変換するため、発電時に地球温暖化の要因と言われる二酸化炭素を発生させることがなく、太陽光発電で作られた電力を使用することは温暖化対策として効果的です。

　また、太陽光発電のエネルギー源となる太陽光は日々地表に降り注いでいるので、石油や石炭といった化石燃料と違いエネルギーの枯渇を心配する必要がありません。

　太陽光発電の発電効率は規模の大きさに左右されません。

　これは、住宅の屋根などの限られたスペースを有効活用して発電するうえで大きなメリットとなります。

　太陽光発電は、太陽光のあたるところであればどこでも発電が可能となるため、設置場所を選びません。

　これは、河川の上流部にダムを建設しなけらばならない水力発電や、風の吹く場所を選んで設置する必要のある風力発電と比べて大きなメリットと言えます。

　太陽光発電は発電機構の中にタービンなどの機械的な要素を含まないため、機械的な故障の心配がなく耐久性が高い点も特徴です。

　また、発電量低下の原因となるほこりや汚れもその多くが雨によって流れ落ちるため、メンテナンスが容易となります。

　太陽光発電システムの中では、最も多くの部品を搭載し複雑な構造のパワーコンディショナーも主要な部分が電子部品で構成されていることから、耐用年数は10年以上となっていて、この点も定期的なメンテナンスに多くのコストが必要となる他の発電方法と比べてメリットとなります。

　太陽電池を生産するために必要な電力は、作られた太陽電池が十分な日照を得られる場所に設置された場合にその耐用年数である20年間に発電する電力よりも小さくなります。

　そのため、理論的には砂漠などに太陽光発電システムを備えた太陽電池工場を建設すれば、太陽電池で生み出した電力を使って太陽電池を作り、太陽電池を増やし続けていくことが可能となります。