東芝製太陽電池モジュールの特徴
東芝は世界有数の半導体メーカーですが太陽電池の分野では、2011年に住宅用太陽光発電システムを発売した後発メーカーとなっています。
東芝は自社での太陽電池モジュールの生産は行わず、アメリカのサンパワー社からモジュールのOEM供給を受けて販売しています。
太陽電池セルの種類としては、単結晶シリコンを取り扱っています。
高効率化に関する取り組み
東芝取り扱う太陽電池モジュールでは、電極を裏面に集約し変換効率を高めたバックコンタクト方式の太陽電池セルが採用されています。
また、バックコンタクト方式のセルの利点を活かすために、以下のような太陽の光エネルギーを太陽電池セルの吸収層に最大限取り込む工夫も盛り込まれています。
- 強化ガラス表面をARコートすることによる低反射化
- セル表面に反射防止膜を形成することによる低反射化
- セル裏面に反射膜を形成することによる透過光の再利用
東芝の販売する太陽電池モジュールの例
型式:SPR-250NE-WHT-J
セル種類:単結晶シリコン
公称最大出力:250W
モジュール変換効率:20.1%
寸法:1559×798×46mm
質量:15.0kg
型式:LPV-200V-BLK-J
セル種類:単結晶シリコン
公称最大出力:200W
モジュール変換効率:15.4%
寸法:1318×983×46mm
質量:15.7kg
画像提供:東芝㈱
周辺機器や保証などの特徴
高効率の太陽電池モジュールの他にも、変換効率95.0%の高効率なパワーコンディショナーをラインナップしており、太陽電池とパワーコンディショナーの性能を合わせた総合変換効率でも世界トップレベルの性能を達成しています。
保証面では無償のシステム全体の10年保証に加え、有償の15年パワフル保証、20年パワフル保証が準備されており、それぞれ以下のような内容になっています。
- 10年保証(無償)
太陽電池モジュールの出力保証:10年
システム機器の無償修理・交換:10年 - 15年パワフル保証(有償)
太陽電池モジュールの出力保証:15年
システム機器の無償修理・交換:15年 - 20年パワフル保証(有償)
太陽電池モジュールの出力保証:20年
システム機器の無償修理・交換:15年