シャープ製太陽電池モジュールの特徴
シャープは太陽電池の歴史でも紹介したように、太陽電池開発の草創期である1959年から太陽電池の研究開発に取り組んできた老舗メーカーです。
研究開発の歴史が長いだけでなく、2000年から2005年までの6年間、世界一の生産量を誇った日本のトップメーカーでもあります。
太陽電池セルの種類としては、単結晶シリコン、多結晶シリコン及び薄膜シリコンを生産しており、各タイプのモジュールをラインナップしています。
高効率化に関する取り組み
単結晶シリコンの上位モデルでは電極を太陽電池セルの裏面に集約し変換効率を高めたバックコンタクト方式の太陽電池セルを採用しており、『BLACK SOLAR®』という商標で展開しています。
『BLACK SOLAR®』以外のモデルにも長年の研究成果である以下のような技術が採用されており、高い変換効率を実現しています。
- グリッド電極の細線化
- バスバー電極の3本化
- 低反射ガラスの採用
太陽電池セルの基本性能だけでなく、屋根の大きさや形状に合わせて、サイズの異なるモジュールを効率よく設置できる『ルーフィット設計』対応のモジュールをラインナップするなど、モジュールを屋根に効率よく設置することよる総発電量の向上にも取り組んでいます。
シャープ製太陽電池モジュールの例
型式:NQ-198AC
セル種類:単結晶シリコン
公称最大出力:198W
モジュール変換効率:17.2%
寸法:1165×990×46mm
質量:14.5kg
型式:ND-170AA
セル種類:多結晶シリコン
公称最大出力:170W
モジュール変換効率:14.7%
寸法:1165×990×46mm
質量:14.5kg
型式:NS-F135G5
セル種類:薄膜シリコン
公称最大出力:135W
モジュール変換効率:9.6%
寸法:1402×1001×24mm
質量:26.0kg
画像提供:シャープ㈱
周辺機器や保証などの特徴
太陽電池モジュールの性能の他にも、システム全体の10年保証に加え、インターネット環境があればいつでも運転状況や発電診断レポートが確認できるWebモニタリングサービスを展開するなど、設置後の保証やサービス面も充実しています。