ホンダソルテック製太陽電池モジュールの特徴
ホンダソルテックは、CIGS太陽電池を製造するメーカーです。
高効率化に関する取り組み
ホンダソルテックの製造する太陽電池は、化合物半導体系太陽電池のページで紹介したCIGS太陽電池です。
このCIGS太陽電池はシリコンを使わず、銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)を原料とした化合物半導体系の太陽電池で、シリコン系の太陽電池と比較して以下のような特徴を持っています。
- モジュール上に部分的な影ができた場合の出力低下が少ない
- 製造時の使用エネルギーが少なくEPT(※)が短い
※EPT(エネルギーペイバックタイム):
太陽電池製造時の使用エネルギーと太陽電池が発電した電気エネルギーが同じになるまでの期間のこと。
モジュールの出力電圧も特徴的
また、ホンダソルテック製の太陽電池モジュールは開放電圧が280Vなどの高電圧に設定されており、全モジュールを並列接続することが可能です。
このことにより、モジュールを数枚直列にして出力電圧の調整を行う必要のある開放電圧25~30V程度の一般的な太陽電池と比較して以下のような利点が生み出されています。
- 太陽電池アレイの一部に影ができた場合でもシステム全体での出力低下は少ない
- 各方位に対して異なる枚数の設置が容易で、設置スペースの有効活用が可能
ホンダソルテック製太陽電池モジュールの例
型式:HEM140PCB
セル種類:CIGS太陽電池
公称最大出力:140W
モジュール変換効率:12.5%
寸法:1417×791×37mm
質量:14.3kg
型式:HEM135PCB
セル種類:CIGS太陽電池
公称最大出力:140W
モジュール変換効率:12.0%
寸法:1417×791×37mm
質量:14.3kg
画像提供:㈱ホンダソルテック
周辺機器や保証などの特徴
太陽電池の10年間出力保証に加え、パワーコンディショナーなどの周辺機器についても10年間の無償保証が付与されています。