CIS系太陽電池の温度特性

 CIS太陽電池やCIGS太陽電池などのCIS系太陽電池は、結晶系シリコン太陽電池と比較して高温時の出力低下が小さいことが特徴の一つとなっています。

CIS系太陽電池における温度と最大出力の関係

 下のグラフは結晶系シリコン太陽電池とCIS系太陽電池について、太陽電池の温度が25℃の時の最大出力を100%として、同一放射照度下での各温度における最大出力の値をプロットしたものです。

 グラフからわかる通り、CIS系太陽電池では、結晶系シリコン太陽電池よりも温度上昇による出力の低下が小さく、モジュール温度が1℃上昇した際の相対的な出力の低下率は約0.3%程度にとどまります。

 夏場の直射日光の下では太陽電池の表面温度が70℃以上に達することもありますが、この70℃での出力低下は結晶系シリコンでは約20%になるのに対し、CIS系太陽電池では約13.5%にとどまる計算となります。

温度vs最大出力(CIS系太陽電池)

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