太陽電池の出力特性-I−V曲線
太陽電池が光を受けて発電する際の出力特性を、縦軸に電流、横軸に電圧をとって表現すると下図のようになります。
このような動作電圧対動作電流のグラフは、太陽電池セルや太陽電池モジュールの特性を表わすグラフとしてI−V曲線とも呼ばれます。
太陽電池の出力特性の測定条件
太陽電池の出力は放射照度、光源の種類、太陽電池の温度などの影響を受けて変動します。
そのため太陽電池の性能を評価する際には、太陽光の分光分布を模擬した光を作り出すことのできるソーラーシミュレーターを使用して、JIS規格で規定された以下のような基準状態で測定が行われます。
- 太陽電池の温度:25℃
- 分光分布:AM1.5
- 放射照度:1000W/㎡
なお、基準状態の詳細については基準状態のページで紹介しています。
I-V曲線上の各点の意味
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最適動作点
I−V曲線上で動作電圧と動作電流の積が最も大きくなる点 -
最大出力動作電圧Vpm
最適動作点での動作電圧 -
最大出力動作電流Ipm
最適動作点での動作電流 -
開放電圧VOC
太陽電池の出力端子に負荷等を何も接続せず、開放した状態での電圧 -
短絡電流ISC
太陽電池の出力端子間を短絡させたときに流れる電流