鉛蓄電池の特徴
画像提供:㈱GSユアサ
独立型太陽光発電システム用の蓄電池として最も広く用いられている鉛蓄電池は以下のような特徴を持っています。
歴史・用途
1859年にフランスのプランテによって発明された鉛蓄電池は、現在一般に流通している蓄電池の中で最も古い歴史を持ち、自動車の普及にともない20世紀中盤以降に車載用途で需要が拡大しました。
現在でも世界市場では二次電池の中で最大の市場規模(国内では第2位)を持ち、民生用から産業用まで様々な分野で中~大容量の蓄電デバイスとして広く利用されています。
長所
- 他の二次電池と比較して容量当たりの価格が安く、コストパフォーマンスが良い。
- 微小電流~大電流まで広い範囲で放電が安定している。
- メモリー効果が無い。
短所
- 他の二次電池と比較して体積エネルギー密度、重量エネルギー密度が小さい。
- 過放電に弱く、過放電が発生すると性能が大きく低下し、回復しない。
- 電解液に硫酸を使用するため破損時の危険が高い。
- 極寒地では電解液の凍結・破損の危険性がある。
独立型太陽光発電システムに組み込んで使用する場合には、無日照による充電不足時に過放電が発生しないように、梅雨時などに想定される充電の十分とれない期間を考慮した蓄電容量を確保するとともに、過放電保護機能を設ける必要があります。