リチウムイオン(Li-ion)電池の特徴
画像提供:ソニー㈱
モバイル機器や電気自動車などの様々な分野で利用が拡大し、独立型太陽光発電システムでの利用も目立ち始めたリチウムイオン電池は以下のような特徴を持っています。
歴史・用途
リチウムイオン電池はニッケル水素電池が開発された翌年の1991年に、ソニーと旭化成により実用化され、携帯電話やノートパソコンなどのモバイル機器を中心に利用が拡大しました。
現在一般に利用されている二次電池の中では最も歴史の浅い電池ですが、その普及は急速で、特に日本国内では2010年の金額ベースでのリチウムイオン電池の市場規模が二次電池全体の47%を占め第1位となっています。
長所
- ニッケル水素電池などの、他の二次電池よりもエネルギー密度が高い。
- メモリー効果が無い。
- 自己放電がニカド電池やニッケル水素電池の1/10程度と非常に少ない。
短所
- 過放電、過充電共に異常発熱の危険性があり、保護回路が必須。
- 大電流放電に適さない。
- 低温特性がニカド電池、ニッケル水素電池よりも劣る。
一般的にリチウムイオン電池には上記のような短所がありますが、極板や電解質等の研究の成果により、これらの短所を克服した特徴のある製品が各社より発表されてきております。