蓄電池の種類

 太陽光発電システムの分類で紹介したように、太陽光発電システムには日照の得られない夜間や雨天時にもシステムが稼働するように、蓄電池を備えたものがあります。

 2011年3月11日の東日本大震災以前は、蓄電池を搭載した系統連係型太陽光発電システムはあまり多くありませんでしたが、震災以降は非常時の電源として活用するための蓄電池を搭載した系統連係型太陽光発電システムが増えています。

 独立型太陽光発電システムでは、太陽光からのエネルギーのみで常時稼働し続ける必要があるため、蓄電池を搭載したシステムが一般的です。

 太陽光発電システム使用される蓄電池の種類には以下のようなものがあります。

鉛蓄電池

 鉛蓄電池は独立型太陽光発電システム用の蓄電池として最も広く用いられています。

アルカリ二次電池

 アルカリ系二次電池は小型の太陽電池との組合せで使用されることの多い電池で、以下の2種類があります。

  • ニカド電池
  • ニッケル水素電池

リチウム二次電池

 リチウム二次電池はエネルギー密度が高く各分野で普及が加速している電池であり、課題も多くありますが太陽光発電システム用の蓄電池としても普及が期待されます。

  • リチウムイオン電池
  • リチウムイオンポリマー電池

大型二次電池

 メガソーラーなどの大規模な太陽光発電システムでは、発電量の平準化の為に電力貯蔵用の大型二次電池が蓄電池として使用される場合があります。
 種類としては以下のようなものがあります。

  • NAS電池
  • レドックスフロー電池

コンデンサ

 コンデンサは物理現象によって電気エネルギーを蓄えるため、化学反応によって電気エネルギーを蓄える蓄電池(二次電池)とは原理が異なりますが、電気二重層コンデンサと呼ばれる静電容量の大きいコンデンサは独立型太陽光発電システムの蓄電デバイスとして使用されることがあります。

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