有機薄膜太陽電池
有機薄膜太陽電池 画像提供:三菱化学㈱
有機薄膜太陽電池は、インク状の有機半導体をインクジェットプリンターのような印刷機で薄膜状に塗布して製造する太陽電池で、現在実用化されているものと比較して製造コストを大幅に引き下げられる可能性を持っていることから注目を集めています。
有機薄膜太陽電池は着色も可能
有機薄膜太陽電池は先にも述べたように、シリコン系や化合物半導体系のように無機物を用いた半導体から作られるのではなく、有機物からできた半導体である有機半導体を原材料として作られます。
原材料となる有機半導体はその種類を選択することにより着色も可能なため、将来的には着色された有機半導体をインク状にして印刷方式で製造することで、ポスターや壁画の様なデザイン性を持った太陽電池を作ることも可能と期待されています。
有機薄膜材料の開発が活発
現在、有機薄膜太陽電池に用いられる材料の開発が活発に行われており、実験室レベルでは8%を超えるものも報告されています。
この数年の有機薄膜太陽電池の性能の向上は注目に値するものとなっており、今後の実用化に期待が寄せられています。
有機薄膜太陽電池の特徴
これまでに挙げた特徴をまとめると以下のようになります。
- 有機半導体を原材料として作られる。
- 原材料を印刷機で薄膜状に塗布して製造される。
- 印刷方式で製造できるために低コスト。
- 原材料の選択により自由に着色が可能。