PWM方式(一定電圧制御)

 PWM方式の充放電コントローラーでは、太陽電池とバッテリーの間にDC-DCコンバータを設け、太陽電池の動作電圧が開放電圧の80%程度で一定となるように制御を行います。

 PWM方式の充放電コントローラーは以下のような構成になっています。

PWM方式の充放電制御回路

PWM方式の長所

 充電効率を向上する機能を持たないものと比較して、PWM方式の充放電コントローラーは以下のような長所を持っています。

  • 太陽電池の動作点がバッテリーや負荷の電圧の影響を受けないため、一定以上の効率で太陽電池からの電力を取り出すことができる。
  • 太陽電池の電圧が低い低照度時でも、若干ではあるが充電を行うことができる。
  • 制御が単純なため比較的安価に製作できる。

PWM方式の短所

 充電効率の向上に一定の効果をもつPWM方式の充放電コントローラーですが、以下のような短所も持っています。

  • 気象条件により最適動作電圧が変動するため、必ずしも最適な電圧で動作しているとは言えない。

 上記のような特徴のためPWM方式の充放電コントローラーは、コストがより重視される小規模な独立型太陽光発電システムで採用されることが多く、発電効率のわずかな差が発電の絶対量に及ぼす影響が大きくなる大規模なシステムでは、MPPT方式の充放電コントローラーが使用されてます。

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